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哲っちゃんです

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「博多祇園山笠、行ってみたいけど、なんだかよく分からない…。」 夏の旅行先に博多が候補に挙がったとき、そんな風に思っていませんか?
「男の人たちの激しいお祭りなんでしょ?」 「観光客や女性が行っても、本当に楽しめるのかな?」 「見どころって言われても、何が何だかサッパリ…。」
分かります!その気持ち。でも、安心してください。
実はこのお祭り、息をのむほど美しい「静」の顔と、血が騒ぐほどエキサイティングな「動」の顔、2つの楽しみ方があるんです。
この2つの違いさえ分かれば、山笠の魅力がぐっと身近になって、初めてでも「どこで何を見ればいいか」がクリアになりますよ。
この記事では、そんな山笠の楽しみ方を、歴史や特徴も交えながら、どこよりも分かりやすく解説します。読み終わる頃には、きっと夏の博多旅行が待ちきれなくなっているはずです!
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さっそく、博多祇園山笠の大きな2つの魅力、「静」の飾り山笠と「動」の舁き山笠について、詳しく見ていきましょう!この違いが分かると、お祭りの楽しみ方がぐっと広がりますよ。
まずご紹介するのは「静」の魅力、飾り山笠(かざりやまかさ)です。これは、お祭りの期間中に福岡市内の主要な場所にドーンと飾られる、巨大で豪華絢爛な山笠のこと。高さは10メートルを超えるものもあって、その大きさと迫力には思わず「わぁっ!」と声が出てしまうほどです。
表面には、武者物語や人気アニメなどをテーマにした精巧な人形たちが飾られていて、まさに「走らない美術館」のよう。熟練の人形師が魂を込めて作り上げた芸術作品を、ぜひ写真に収めてみてくださいね。
お祭りの期間中はいつでも見ることができるので、自分のペースでゆっくり巡れるのが嬉しいポイントです。
次に、山笠のもう一つの顔、「動」の魅力である舁き山笠(かきやまかさ)です。こちらは飾り山笠とは対照的に、実際に男たちが担いで(これを「舁く」と言います)博多の街を猛然と駆け抜けるための山笠です。
重さは約1トンにもなり、これを数十人の男たちが「オイサ!オイサ!」という独特の掛け声とともに舁く姿は、まさに圧巻の一言。地面が揺れるような振動と熱気は、見ているこちらの心まで熱くさせます。お祭りの後半の主役であり、博多祇園山笠のクライマックスを飾るのが、この舁き山笠なんです。
この博多祇園山笠は、ただのお祭りではありません。2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に正式に登録されました。
これは、単にローカルで人気というだけでなく、日本が世界に誇るべき大切な文化遺産であると認められた証です。地元の人々が世代を超えて大切に受け継いできた情熱が、国際的にも評価されているんですね。そう思うと、ますます見てみたくなりませんか?
飾り山笠と舁き山笠、2つの違いが分かったところで、今度はこのお祭りがなぜこれほどまでに熱いのか、その秘密を探るために少しだけタイムスリップしてみましょう!
このお祭りのルーツは、今から780年以上も昔の鎌倉時代にさかのぼります。当時、博多の街では疫病が大流行し、多くの人々が苦しんでいました。
その様子を見た承天寺(じょうてんじ)というお寺の立派な僧侶、聖一国師(しょういちこくし)が、町民に担がせた施餓鬼棚(せがきだな)という棚に乗って、祈祷水を撒きながら街を清めて回ったそうです。すると、不思議なことに疫病はすっかり収まったのだとか。この疫病退散の祈りが、博多祇園山笠の始まりだと言われています。
山笠と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが、男たちの「ふんどし姿」かもしれませんね。あの独特の衣装は、水法被(みずはっぴ)に「締め込み(しめこみ)」という褌(ふんどし)を合わせた、山笠を舁くための正式なユニフォームなんです。
なぜこの格好なのかというと、実はとても機能的だから。夏の博多はとにかく暑く、さらに沿道からは清めの「勢い水(きおいみず)」が容赦なく浴びせられます。そのため、動きやすく、水に濡れても重くならないこのスタイルが定着したと言われています。まさに、山笠を走り抜くための伝統的なアスリートウェアなんですね。
博多祇園山笠を語る上で絶対に欠かせないのが、「お櫛田さん」の愛称で地元の人々に親しまれている櫛田神社(くしだじんじゃ)の存在です。博多祇園山笠は、この櫛田神社に奉納されるお祭りなんです。
クライマックスの「追い山笠」では、全ての舁き山笠がこの櫛田神社の境内からスタートします。山笠が境内へ駆け込む「櫛田入り」は、最大の見せ場の一つ。お祭りの期間中に訪れれば、その中心地ならではの神聖な空気と熱気を感じることができますよ。
さあ、ここからはいよいよ実践編です!「で、結局いつ何を見に行けばいいの?」という疑問にズバリお答えします。博多祇園山笠は7月1日から15日まで続きますが、見どころは大きく3つの期間に分けられます。あなたの旅行プランに合わせて、どこを狙うか考えてみてくださいね。
7月1日の早朝から、福岡市内の14ヶ所に豪華絢爛な「飾り山笠」が公開されます。この期間はまだ「動」の舁き山笠は登場しないので、街は比較的落ち着いた雰囲気。自分のペースでゆっくりと、芸術品のような飾り山笠を見て回るのに最適な時期です。
飾り山笠は、博多駅前や天神の商業施設、川端通商店街など、アクセスしやすい場所に設置されています。夜になるとライトアップされて、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれますよ。散策しながらお気に入りの山笠を見つけて、記念撮影をするのがこの時期の定番の楽しみ方です。
7月10日を過ぎると、ついに「舁き山笠」が動き始め、街の雰囲気は一気にヒートアップ!博多のあちこちで、本番に向けて練習を重ねる男たちの「オイサ!」という威勢のいい声が聞こえてきます。この期間は、クライマックスに向けて日に日に高まっていく熱気を肌で感じられます。
15日の本番「追い山笠」とほぼ同じコースを走る、いわば公開リハーサルのような行事です。本番より少し早い夕方のスタートなので、比較的観覧しやすいのがポイント。本番は早朝すぎて見られないかも…という方は、この「追い山ならし」を狙うのがおすすめです。迫力は本番そのものです!
この日は、山笠が普段は入らない福岡の中心地、天神エリアにやってくる特別な日です。博多区から呉服町交差点を経て、福岡市役所前までを往復します。オフィス街を山笠が駆け抜ける光景は、非日常感たっぷりでとても面白いですよ。多くの人が見物に訪れる人気の行事の一つです。
そして、ついに祭りは最大のクライマックスを迎えます。7月15日の午前4時59分、まだ薄暗い中、大太鼓の合図と共に一番山笠が櫛田神社からスタート。ここから約5kmの道のりを、各チームがタイムを競いながら駆け抜けます。
一番山笠から八番山笠(年によって変動あり)までが、数分おきに次々とスタートしていきます。それぞれのチーム(「流(ながれ)」と言います)には個性があり、担ぎ方やスピードも様々。全ての山笠が目の前を通り過ぎるまで、その場を動けなくなるほどの迫力と感動に包まれます。
この追い山笠を一目見ようと、沿道は国内外から訪れた観客で身動きが取れないほどに混雑します。場所取りも大変ですが、早起きしてでも見る価値は十分にあります。博多の男たちがこの日のために一年をかける、その情熱の集大成をぜひ体感してみてください。これを見ずして山笠は語れません!
スケジュールと見どころが分かったら、次は当日の楽しみ方です!「人が多くて大変そう…」「女性が気を付けることはある?」といった不安を解消して、スマートに山笠を楽しむためのコツを伝授しますね。
山笠をみんなで気持ちよく楽しむために、いくつか知っておきたいマナーがあります。まず一番大切なのは、山笠を舁いている男たちの走路を絶対に塞がないこと。山笠はとても重く、猛スピードで走っているので、ぶつかると大変危険です。観覧は必ず歩道からにしましょう。
次に、沿道では勢い水という清めの水が盛大に撒かれます。これは縁起の良い水なので、少しくらい濡れても笑顔でいるのが粋な楽しみ方。スマートフォンやカメラは濡れないようにしっかりガードしてくださいね。
最後に、山笠は神聖な神事であるということを心に留めておきましょう。参加している方々へのリスペクトを忘れずに、温かい目で見守るのが素敵な観客です。
当日はかなりの距離を歩き、人混みの中に長時間いることになります。服装も持ち物も、身軽さと動きやすさを最優先するのが、上手に楽しむための秘訣です!
「どこで見ればいいの?」という最大のお悩みに、目的別でお答えします!
初めて山笠を見るなら、まずは大通りで観覧するのがおすすめです。例えば、呉服町(ごふくまち)の交差点あたりや、大博通り(たいはくどおり)は道幅が広いので、比較的人垣の後ろからでも山笠の全体像を捉えやすいです。まずはここで祭りの雰囲気に慣れてから、少しずつマニアックなスポットに挑戦するのも良いかもしれません。
山笠の醍醐味であるスピード感や迫力を肌で感じたいなら、カーブ地点が最高です。特に承天寺(じょうてんじ)前の角は、男たちが山笠の向きを豪快に変える様子が見られる絶好のポイント。ただし、こうした場所は最も人気が高く、かなりの混雑を覚悟する必要があります。また、何と言っても聖地は櫛田神社。あの「櫛田入り」の緊張感を味わうのは、まさに上級者の楽しみ方と言えるでしょう。
ここでは、初めて山笠を見に来る方からよく聞かれる質問をまとめてみました。気になる疑問はここで解消しちゃいましょう!
よほどの荒天、例えば台風の直撃などがない限り、雨天でも決行されるのが基本です。むしろ、雨に濡れた石畳の上を山笠が走る姿は、より一層迫力が増して見ごたえがありますよ。ただし、天候次第でスケジュールが変更になる可能性もゼロではないので、当日は公式情報を確認するとより安心です。
豪華な「飾り山笠」を見て回るだけであれば、お子様連れでも楽しめます。しかし、山笠が走る「追い山ならし」や「追い山笠」の当日は、沿道が大変な混雑となり、身動きを取るのも難しい状況です。安全面を考慮すると、小さなお子様連れやベビーカーでの観覧は、残念ながらあまりおすすめできません。
実は、博多祇園山笠は神事であるため、他の夏祭りのように沿道にずらりと屋台が並ぶわけではありません。ですが、ご安心を!祭りの中心地である櫛田神社周辺や、川端通商店街、中洲エリアには、美味しい飲食店がたくさんあります。この機会に、ラーメンやもつ鍋、ごまさばといった博多名物を味わうのも、旅の素敵なお楽しみですよ。
これには諸説ありますが、実は「これだ!」という明確な意味は決まっていないそうです。「前に進め」「力を合わせろ」といった意味合いの掛け声や、調子を合わせるためのお囃子(おはやし)のようなもの、などと言われています。意味を考えるよりも、まずはその音の響きとリズム、そして男たちの気迫を感じてみてください!それが一番の楽しみ方です。
最後に、祭りの中心地となる櫛田神社へのアクセス方法と、最新情報をチェックするための便利なサイトをご紹介します。旅の計画の仕上げに、ぜひ役立ててくださいね。
祭りの中心となる櫛田神社は、公共交通機関を利用するのが最もスムーズで便利です。
山笠のスケジュールやコース、当日の交通規制といった最新の情報は、必ず公式サイトで確認するのがベストです。特に、追い山笠の日は大規模な交通規制が敷かれます。お出かけ前には以下のサイトをチェックして、スムーズな観覧計画を立ててくださいね。
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いかがでしたか?
博多祇園山笠は、ただ激しいだけでなく、絢爛豪華な「静」の魅力と、魂を揺さぶる「動」の迫力が同居する、とても奥が深いお祭りです。
この記事でご紹介したポイントを少し知っておくだけで、きっとあなたの山笠体験は何倍も豊かで、忘れられないものになるはず。
ぜひこの夏は博多を訪れて、街中が一体となるあの独特の熱気を、肌で感じてみてくださいね!
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