今回ご紹介するお店は「千束(ちづか)」。
高砂の大通り沿いにある、ぬか床の製造販売とぬか料理のお店です。
ルーツは江戸時代の初め、1632年に小倉藩主・小笠原忠政公が伝えたぬか床。そこから代々、大切に受け継がれてきたんだとか…!
九州大学との共同研究では新種の乳酸菌が見つかり、「chizuka菌」として学会で発表されたそうです。
そんな歴史あるぬか床で仕込む定食は、平日だけ・1日20食限定。
さっそく行ってきました!
編集部の主観評価ではなく、客観的な評価を大事にするために、口コミ評価は大手口コミサイトの「口コミ件数」「星の数」を参照して表にまとめています。(小数点以下切り捨て)
千束(ちづか)とは?

千束は、西鉄平尾駅から歩いて10分ほど。西鉄バス「高砂2丁目」からなら徒歩3分で着きます。
深緑の日除け幕に、白い筆文字が躍る建物が目印です。
幕には「柚子と山椒のお供で満点」の一文。暖簾の前に立っただけで、お腹が期待し始めます。

入口の横には黒い立て看板。
白抜きの筆文字で「ぬか床 千束」と書かれ、その下にはぬか漬けの野菜が描かれていました。

1階はぬか床の売り場です。
家庭用のぬか床セットや足しぬか、名物の柚子みそが棚にずらりと並びます。
お買い物だけの利用も歓迎とのことで、扉を開けた瞬間から温かく迎えてくれました。

奥には2升つぼ・3升つぼといった、立派なぬか床の壺も。
「ぬか漬けを家で始めてみたい」という方は、ここで道具ごとそろえられますよ。

お食事処は2階。靴を脱いで階段を上がります。
飴色になった木の食器棚に器が整然と並び、棚の上には絵皿がずらり。
大通り沿いとは思えないほど静かで、古民家に遊びに来たような落ち着きがあります。
3名でキビキビと動きながらも、気軽に話しかけられる空気なのも嬉しいところです。
千束(ちづか)のメニュー

ランチは「千束ランチ」の一本勝負。
魚か肉の定食で、席に着くとどちらにするかを聞かれるだけという潔さです。
- 千束ランチ【魚】・・・1,500円
- 千束ランチ【肉】・・・1,500円
ランチの提供は11:30から売り切れまで。平日のみ・1日20食限定なので、早めの来店が安心です。
1階では、ぬか床(1kg)1,404円や調合たしぬか410円、柚子みそ1,620円なども購入できます。
お支払いは現金のみなので、ご注意くださいね。
千束ランチ【魚】を食べてみました!

今回は魚を選びました。
手前には主役の鯖のぬか味噌煮。そこへぬか漬け、小鉢2品、ご飯、味噌汁が続きます。

鯖のぬか味噌煮は、ぽってりとした琥珀色の煮汁をまとった一皿。
上には生姜の千切り、横には豆苗の緑が添えられています。
ぬか床を加えて青魚を炊く「ぬか炊き」は、北九州に伝わる郷土料理なんだとか。

箸を入れると、身がホロホロとほどけていきます。
青魚特有の臭みはまったくなし!
ぬかの旨味と甘辛い煮汁が身の奥まで染みていて、白いご飯が止まらなくなる味わいです。

そして、何より感動したのがぬか漬け。
染付の鉢に、きゅうり・大根・ミョウガ・オクラ・ラディッシュ・パプリカ・人参の7種類が並びます。
塩辛さはなく、シャキッとした歯ざわりとみずみずしさがしっかり残っていました。
酸味の角が取れていて、噛むほどに野菜の甘みが立ち上がってきます。
ぬか床1gには、およそ10億個もの乳酸菌が生きているんだとか…!

小鉢のひとつは長芋。
涼しげなガラスの器に細かく刻んだ長芋が盛られ、シャクシャクとした歯ざわりが心地よい一品です。

もうひとつはポテトサラダ。
マヨネーズは控えめで、じゃがいもそのものの甘みが主役の、優しい味わいでした。

ご飯は一粒一粒がつやつやと立っていて、それだけで箸が進みます。

なめこの味噌汁には三つ葉が浮かび、塩加減は控えめ。
とろんとしたなめこが、ぬか漬けの後の口をやさしく落ち着かせてくれます。

ご厚意で、試食用のふりかけも出していただきました。
こうした心配りが、また来たくなる理由のひとつです。
みんなの口コミ評価(掲載時)
店舗情報
| 店名 | 千束(ちづか) |
| 住所 | 〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂2-9-5 |
| 電話番号 | 092-522-6565 |
| 営業時間 | 10:00~17:30 (ランチは11:30~売り切れまで) |
| 定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
| テイクアウト | ぬか床・柚子みそなどの販売あり |
| 駐車場 | なし |
| アクセス | 西鉄平尾駅から徒歩10分 西鉄バス「高砂2丁目」から徒歩3分 |
| 公式ページ | ぬか床販売専門店 千束(ちづか) |
まとめ
「千束(ちづか)」は、400年近く受け継がれてきたぬか床の底力を、定食1膳で味わえるお店でした。
ホロホロの鯖のぬか味噌煮に、塩辛くないみずみずしいぬか漬け。「ぬか漬けって、こんなに美味しかったんだ」と気づかされます。
古民家のような2階で食後にひと息つけば、心までほっと整うはず。
平日のお昼に、ゆっくり和定食を味わいたい日におすすめしたい一軒です。
また次回の記事でお会いしましょう♪






